先日、偶然20年以上も音信が途絶えていた友人に道でばったり会いました.
近くに住んでいるのに、お互い行動範囲が違っていたのです(30代の頃は近くの銭湯で背中を流し合いましたが、もうとっくにその銭湯もありません).

彼女は、若い頃好きで買い集めてた中原淳一の画集などを、もし要るならば下さるというのです.
中原淳一といえば、.十代からずっと愛読していて、関連の「ひまわり出版社」の「ひまわり」とか「それいゆ」を購読していました.
文学のこと映画・音楽のこと(特にシャンソン)を始めとする多くの分野の芸術、ファッション、生活の知恵(料理・洗濯・手芸・アイロンのかけ方まで!)にまでわたっていて、20代で母を失くした私の母親がわりであり、人生の師にもなってくれました.

フランスに憧れ、シャンソンファンになったのもそのせいです.
翌日さっそくたくさんの関連の本が届きました!

中原淳一本DSCN3572

その中に思わず「きゃあ!」と叫んでしまった1冊の本!
松田 瓊子(けいこ)著「紫苑の園」

これは少なくても高校生以上の年代になってから読む本なのですが、戦後漁村の親戚の家を借りて暮らしていた小学生の時、可愛がってくれた高橋京子先生が東京へいった折のおみやげなのでした.
本が手に入りづらい田舎のことで、活字に飢えていた私は、何度繰り返して読んだことでしょう.

この中に描かれている楽しい共同生活の数々のエピソード、クリスチャンのストイックで上品なムード,
エキゾチズム・・・・・、私が初めて垣間見る世界で、.これがまさにその本.

D紫苑の園SCN3574

ただし、初版の本は昭和10年代の、私が生まれる前に発行されています.その本を愛読していたのです.

こちらは、1985年に「淳一文庫・12」として図書刊行会から再販された本.

私が読んでいたのは、もちろん初版、旧仮名遣いのもっと質素で小ぶりな本でした.

再販本の序文は、今をときめく村岡花子さん!
村岡さんは、瓊子さんを世に出すのにかなりの力になられたそうですが、瓊子さんは、25歳の若さで亡くなっていられます.
初版本は死後に出版されたのです、

新仮名遣いで文字も大きくなったこの再販本をもう一度読める喜びに浸っています.

村岡花子序文

著者の松田瓊子さんの父上は、「銭形平次捕物控」でもお馴染みの時代小説作家・野村胡堂氏.
この本に「娘・瓊子を語る」として文を寄せています.


松田瓊子
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